昭和36年竣工、身長56メートル、重量4800トン、4年の歳月と当時の金額で1億2000万円という巨費を投じ 延べ12000人の人たちによって造られ、一般のビルにおきかえると実に20階建てに相当するという超弩級の観音立像が千葉にあると聞いて
まず最初に思ったことは、失礼ながら“それは本当のことなのか?”ということであり、“そんな無茶で古い建築物が今も安全に立っているのか?(まったく失礼な話です)”ということだった。

そんなに凄い建築物ならこの近所(横須賀市)でも有名だろうと、近くの人に聞きまわったが 誰も『あぁ聞いたことはあるねぇ・・・』といった感心の薄さで、“行った事がある”といった人は見つからなかった。

ならば実際に見ようと、アクアラインから房総半島へ渡り 寂しげな山道を走り、さらに奥まった広い原野の中の道を行くと、たしかに彼女はその原野にポツンと、いやポツンと と言うにはあまりに現実離れした巨大な姿で今も立っていた。

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  00/21    [東京湾 観音]

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